教会の歴史
1.教会開拓期 (1954年〜1957年)
1954年2月、アメリカ・アッセンブリー教団本部から遣わされたレイ・ペディゴ宣教師の住居(小岩町2丁目、現在の南小岩8丁目)で、ペディゴ宣教師宅の家事手伝いとして働いていた一人の姉妹が救われた。
これをきっかけに、次々と救われる者が起こされ、集会を持つようになった。当時、小岩町6丁目にあったミッションスクール、東京学園の女学生たちを中心に熱気に満ちた集会が持たれた。
これが小岩栄光キリスト教会の始まりである。当時の礼拝は、しばらくはペディゴ宣教師が奉仕しておられた杉並区の西高井戸教会に通って行われたが、その後、ペディゴ宣教師宅で集会が持たれるようになった。
2.教会形成期 (1958年〜1983年)
1958年2月には木造建ての会堂が建設された。
また、3月には吉山師が正式に牧師に就任し、教会形成へ体制が整っていった。
1960年には教会学校(当時はサンデースクールと言った)をスタートさせ、一般にこどもに対する聖書教育の場として考えられていた教会学校を、幼児から大人にまでの広い年令層に対する教育として位置づけ、「信徒はすべて、教師でないものは生徒に、生徒でない者は教師になる。」をモットーに、活発に活動がなされていった。
1968年から1972年までの5年間の教会標語として「日本におけるペンテコステモデル教会の建設」を掲げ、今までの教会学校中心の働きから、伝道部、教育部、祈祷部、厚生部、総務部といった各部の働きを充実させていく教会運営になった。
伝道も活発に行われ、天幕などによる特別伝道集会やイースター、クリスマス伝道会、訪問伝道、映画伝道会等がなされていき、1961年頃から始められた家庭集会は、1963年には地区別組織の組会となり、それが後の区域会へと大きく発展していくこととなった。
各信徒会活動も活発になり信徒の交わりと教会の奉仕に無くてはならないものとなっていった。
1960年に礼拝出席平均が38名であった当教会も、着実に成長していき、1972年にはろう部が併設され、70年代中頃には80名を越えるようになり、80年代になると新会堂建設の気運が高まっていき、具体的な計画と募金がなされていった。
それと同時に祈りも強調され、早天祈祷会、水曜祈祷金曜徹夜祈祷会、聖日にそなえる土曜祈祷などや、1979年から始められた新年断食聖会、1982年からの年末年始断食聖会は現在まで継続している。
3.教会成長期 (1984年〜1993年)
1984年、当教会は創立30周年を迎え、教会員の増加とともに新会堂建設のビジョンは益々高まっていったが、実際の建設になると、近隣の住民との交渉で建設は困難を極めたが、何度も話し合いを重ねることによって近隣問題も解決し、4月には起工式を行なえるようになり、それを機に、教会名を「小岩基督教会」から「小岩栄光キリスト教会」に変更し、翌85年1月に新会堂の献堂に至った。
また、新会堂建設とほぼ同時期に、栃木県今市市にある超教派の関東祈祷院の隣接地に「今市栄光祈祷院」が建設された。ファミリー聖会や教会学校のキャンプ、祈りのツアー等、個人的にも「祈りの家」として用いられてきた。
1990年になると国際部が併設され、国際部も含めて礼拝出席は200名を超えるようになった。
1961年に家庭集会から始まった区域会も40か所以上で行われるようになり、多くの信徒が奉仕するようになった。
区域会が牧会の中心を担う教会体制へと移行されるようになっていき、多くの信徒がその働きに加わっていった。
また、1989年から1993年までの教会の「マスタープランⅠ 5か年計画」の一環として、教育館が完成し、教会独自の信徒聖書学校も開設され、多くの信徒が学ぶようになった。
1991年には、わが国でも初めての単独教会によるテレビ伝道番組「ゴスペルアワー」が千葉テレビより放映され、関東一円に福音が語られていった。その後、テレビ和歌山、テレビ信州も開設され、多くの人々が自宅にいながら福音を聞く機会を与えられるようになった。
4.リバイバルを求めて (1994年〜2003年)
当教会の1990年代の特徴の一つは、アフリカ人、フィリピン人を中心とした国際部の急速な成長が上げられる。
1994年には、それまで日本人と一緒に礼拝をしていたアフリカ人、フィリピン人が独立して日曜日の午後に礼拝を持つようになり、その後も成長が著しく、フィリピン人は沼南町、錦糸町、市原、千葉、木更津等にもチャペルを開設するようになり、たくさんの受洗者も与えられるようになった。
また、この時期は外国からの有名な講師が続々と日本を訪れ、リバイバルを求める気運が高まった時期でもあった。聖会を通して多くの日本のクリスチャンがすばらしい恵みを受けた。2000年になると、教会の働きの中心は今までの区域会から、世界的なムーブメントとして広まっているセルグループの活動へと移行し、礼拝においてもワーシップリーダーをたて、霊の祭典として、賛美も盛り上がっていった。
また、当時ブームとなったゴスペル音楽伝道を取り入れ、「ゴスペルを歌う会」ではクリスチャン以外の方々が教会を訪れるようになり、現在も元気に楽しく賛美が捧げられている。
私たちの小岩栄光キリスト教会は、日本人健聴者ばかりではなく、2002年に創立30周年を迎えた小岩ろう栄光教会、アフリカ人を中心とした英語国際教会、そしてフィリピン人の各チャペルがある。